はちきれることのないブラウスの会、
それは地獄の世に咲いた四輪の花。
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皆様ごきげんよう、はちブラ座付き作家二朗松田です。 はちブラ主宰有元はるかが客演し、 私が短編脚本を一本提供した「バンタムクラスステージ短編集」は、 無事千秋楽を終えました。 お越し下さった皆様には多大な感謝を申し上げます。 その成功を記念し、 今作の感想などを記そうかと思います。 ご覧頂けなかった方には、 退屈なエントリーだと思われますので、 以下を読む暇があるのなら、 たまにはボランティア活動などをしてみては如何でしょうか。 Aステージ、 最初の「几帳面独白道化師」は、 JOJO好き細川さんらしい、 バイオレンスとファンタジーに満ちた一本ですが、 記憶が確かなら、初演の際細川さんは この作品は脚本家の話だ、と語ってたような気がします。 違ったっけ。 とにかくそのお話は確かに この世界の全ては脚本(ノート)こそが絶対、 とでも言うような作者の不遜さ、万能感が伝わる 非常にエラそうな作品です。 しかし、それが終わると 「チェーホフの銃」(別名悪意の塊)が始まります。 匿名劇壇福谷くんの手に因るコレは、 いくら演劇の世界で脚本家がエラそうにしたって、 現実社会では総じて糞野郎である、 という真理で脚本家のハートを、 いや、全てのボンクラ演劇人を蜂の巣にします。 個人的にはこの二本のコントラストは最高でした。 細川さんが今作で私と福谷くんを招聘した理由は何だろと考えるに、 バンタムの枠を広げる作品、 もっと言えばバンタムの枠を壊す つまりは破壊屋を求めていたのだろうと想像します。 その意味では、福谷くんはその仕事を見事にやってのけました。 平成っ子の見事さに私はギリギリと歯噛みしておった訳ですが、 それに対し、私の作品はどうだったのかは後述します。 Aステージ最後は「ジャガーノート」が飾ります。 ジャガーノート:止めることのできない巨大な力。 そのタイトルに相応しく、 福谷くんが破壊したバンタムの壁を、 より強大に強固にもう一度ブチ立ててみせます。 血と拳銃によって彩られた悲劇のはずのこのお話は、 4大怪獣(役者さん)とそれをコントロールする演出手腕とによって喜劇へと展開します。 その演出の見事さは、 自分こそジャガーノートを持つ者だ、と言わんばかりです。 不遜です。エラそうです。 ゲストが破壊したバンタム世界を、 細川さん自らがその豪腕で取り戻す、 という構図は、Bステージにも引き継がれます。 Bステージ1本目、 「オクラホマ・スタンピード(以下オクピー)」、 バンタム屈指の名作「ジャック・モーメント」からのスピンオフ作品、 この脚本を私が担当させて頂きました。 ご覧になられた方なら納得して頂けると思うんですが、 この作品は、前半部を細川さん、 後半部をはちブラ演出河口仁くんが演出するという、 変則的なかたちで作られました。 つまり、役者こそ違えど後半部はほぼはちブラ要素で構成されており、 「チェーホフの銃」以上にバンタムを破壊するチャンスに恵まれていた訳です。 しかし、それに続く「エドゥアルド・ウルリヒ教授の鎮痛剤」は、 6本の中でも最も硬質なバンタム作品でした。 こちらのミサイルは全弾命中したにも拘らず、 壁はかすり傷一つ付いていなかった、とでも言いましょうか。 これが映画「300」なら、 「This ! is ! バンタム!」 と深い穴へ蹴落とされた気分です。 実を言えば、前半部脚本のバンタムっぽい所の幾つかは、 細川さんの手で改訂されており、 言わば破壊すべき対象に破壊活動を手伝ってもらったわけで、 その風景は、小ヤンキーがお母さんにバイクを買ってもらう様に似ています。 今のは「3-4×10月」からの引用です。 オクピーにより完全に弛緩したお客は このスパルタ方式でバンタム世界に引き戻されます。 もうそうなれば、細川作品としてはかなり異色な ペーソスに溢れハートウォーミングにも見える 「タナトス行政府」も絶妙に機能します。 会場は笑いと涙をすする音がこだまし、 最早、誰もオクピーの事など覚えていないかもしれません。 いや、別に負けたと思ってる訳でもないですし、 それは福谷くんも同様でしょう、 そもそも勝ち負けの問題ですら無いのですが、 ただ、公演が終わって、振り返ってみれば、 畜生、バンタムクラスステージ、やっぱり強え! という思いを改たにした次第です。 今日、誕生日の有元、 アニメーター吉田先生に似顔絵を描いて頂きました。 長くなりました。 最後に一曲いきましょう。 細川さんは幕間の選曲に色々を腐心されておられ、 オクピー終わりは当初、 ミッシェルファン感涙のこの曲にする予定だったのですが、 どうやらCDが高い、という理由で別の曲になりました。 まぁ、その曲がめっさカッコ良かったので結果オーライですね。 それでは幻の「オクラホマ・スタンピード」ED曲、 「荒野の1ドル硬貨」です。 ついでのミッシェル。 PR ※ Comment
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